| 岩手大会・現地からのメッセージ |
| 「時にはやさしく時にはきびしく鍛えられました。やさしかったからきびしかったのです。」 岩手大会・現地実行委員長 鈴木 昭一 |

| 全生研大会が岩手で開催されるのは、今年の夏が二回目です。岩手での一回目の大会は、今からちょうど40年前、1966(昭和41)年の夏、やはり花巻温泉が開催地でした。その大会、つまり、第8回全生研大会岩手花巻集会は、いろいろな意味でたいへん意義深い大会でした。 初めて大会参加者が1000人を突破した大会であり、東北での初めての大会であり、わたし自身が全生研に加入した年でもあったのです。その時の実行委員長は確か古館清四さんだったように記憶しています。 新米会員だったわたしは、図書販売を担当しました。図書販売総額約110万円、地元支部への還元金は総額で約10万円だったと思います。その還元金は、支部運営の経済的基礎を固めてくれたようです。その時わたしはすでに38歳となっていました。教師になってからもう18年も経っていました。18年間、民間教育研究団体のあちこちのサークルに顔を出しながら、ようやく辿り着いたところが全生研だったのです。その間、研究主題が国語の勤務校では国語のサークルへ、社会科の勤務校では社会科のサークルへというように、民間教育研究団体のサークルで学びつづけたのでした。 なにしろ、岩手県師範学校(専門学校程度に格上げされて岩手師範学校<1943年>)に入学したのが1942(昭和17)年4月です。戦争中です。6年間の学校生活の生活の3年間は授業らしい授業はやっていません。学徒動員で、ある年は北海道の十勝で農家の手伝い、ある年は釜石製鉄所で溶鉱炉の修理、たまに学校に帰ってくると毎日のように軍事教練というありさまでした。したがって、教員免許状をもらって黒板を背中にし子どもたちの前に立っても不安でいっぱいだったのです。民間教育研究団体のサークルのなかで学び鍛えられました。特に全生研では、40年の永きにわたって、時にはやさしく時にはきびしく鍛えられました。やさしかったからきびしかったのです。 第8回全生研大会の基調提案の主題は、“集団の人格形成作用を究明する”となっています。生活綴方教育の評価とかかわって北方教育の批判的継承とその発展が主要な論争点のひとつとなっているようです。これは、岩手民教研や東北民教研でも現在も継続的な研究課題です。大会参加者のみなさんの実践記録発表と熱心な研究討議が、この研究課題の究明にも新しい光をあててくださることをおおいに期待しています。大会を成功させるなかで研究討議の成果と新たなる研究課題を共有しましょう。 石川啄木や宮沢賢治を育んだ豊かな自然のなかで、第48回全生研大会岩手花巻集会への全国のみなさんの参加をお待ちしています。大会参加者が再び1000人を超える記念すべき大会にしたいと思います。研究討議の面からも、民間教育運動の面からも、人間交流の面からも大成功の第48回全生研大会を目指して取り組んでいます。 2006年4月 |